77回目の終戦記念日を迎えました。
今現在50代半ばの私が子供の頃は、いわゆる戦争経験者が現役世代であり、生々しい話を聞くことも多々ありました。
今や戦後生まれの団塊の世代すら社会の中枢からフェイドアウトしつつあります。
隔世の感があります。
時間が過ぎて、人が老いるのは、自然の流れです。戦争は遠くなりました。私も高度成長期末期に生まれ、昭和の繁栄の中で多感な時期を過ごしてきました。
ただ、大切な家族や友人、縁者が亡くなる、悲しい思いを繰り返さない、という思いは先人の体験から繋いできたつもりです。
しかし、今の世の中、企業や役所、学校での理不尽ないじめ、ハラスメントで命を落とす人が減りません。無責任な組織の犠牲になったと思えるようなものも少なくないように思えます。
少し強引なのは承知していますが、旧帝国陸海軍の硬直した組織、内向きな指向、責任の所在をあいまいにし問題を先送りにする体質は、現在の様々な組織にそのまま受け継がれているのではないでしょうか。
本当に、先の大戦での一連の日本の判断、意思決定プロセス、組織系統的な課題や失敗の検証はし尽くしたのか、そして克服できたのか。会社を辞めて落ち着いた今、恥ずかしながらようやくそんなことを考えています。