最近のNHKの番組があまり面白くありません。
先日は大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は面白い、と申し上げました。しかし、他の番組、特に朝の連続ドラマ「ちむどんどん」と夜の「クローズアップ現代」には少し残念な気持ちを持っています。
「ちむどんどん」は、沖縄と横浜の鶴見を主な舞台にしています。本土復帰50年ということで沖縄の複雑な近代歴史にも触れつつ、濃密なドラマになることを期待していました。しかし、何だか毎回毎回とっ散らかって、まあ一言で言うと感情移入全くできません。なんかげんなり。これじゃあ俳優さんたちがかわいそう。
「クローズアップ現代」は満を持して19:30分からという国広さんがキャスターをしていた時代の時間帯に戻してのスタートですが、かなり期待外れです。進行とコメントが何だか薄く、いつも他人事のように聞こえます。キャスターと番組のコンセプトがシンクロしていないのかもしれません(他の番組ではうまくやっているようですが)。
あまり私のような者がとやかく言うことではないのは分かっているのですが、近年、民放を意識した内容の番組が多くなっているのも悲しい。NHKから民放に寄せて番組を作ってもネット番組に勝つようなパワーが生まれるとは思えないんですが。
「鎌倉殿の13人」は、演出こそ多少ポップですが、本来は視聴率が期待できなさそうな「鎌倉時代」をテーマに、面白い時代劇に仕上がっています。これはNHKにしかできません。
NHKには視聴率など気にしない骨太なものを期待します。そのためには喜んで受信料を払います。