在職中に国家資格の勉強をしていると、「そんな暇があったら仕事しろ」「そんな暇があったら上司と酒でも飲みに行け。その方が査定は上がるぞ」などと言われることがあると聞きます。
なんとなく旧来の日本式の会社では、体育会が幅を利かし、資格の勉強なんて覇気のない根暗な奴がやるもんだ、という感覚が残っていても不思議ではありません。
私自身は、周囲から余計な詮索をされたくないので会社では一切資格取得を秘していました。そして退職する要件が整ったときに、一気にカミングアウトして会社にはそのままサヨナラしました。
当時の上司が少しびっくりしていたのが、やや痛快でした。
さて社会保険労務士などの国家資格が早期リタイアに役立つか、と聞かれれば、「まず間違いなく役に立ちます」と言い切れます。
まず、在職していても精神的に余裕が出ます。いざとなれば会社を辞めることのハードルが一気に下がります。待遇は下がっても再就職先は困りません。現に50代でも社労士有資格者は企業や会計事務所、社労士法人での求人が多くあります。ハローワークで求人状況を見てきましたので間違いありません。
資金的に余裕があれば独立開業もできます(儲けは別にして)。結果的に本人のベストなタイミングでの退職時期を選ぶことができます。
次にやはりお金に関する勉強、税金や社会保険、ファイナンシャルプランニングなどはリタイア後の生活でも必要な知識になります。合否は別にしても学習期間を設けるだけでも早期リタイア生活へのアドバンテージになります。
目指す資格はそれぞれのキャリアに応じれば良いですが、40代になれば国家資格の取得を検討されてもいいかと思います。