大仰なコンサルティングより身近な改善

2022年9月18日日曜日

労働

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大手のコンサルティング会社には、優秀なコンサルが揃っているのは間違いないですね。弁護士、会計士だったり、海外MBAだったり、経歴や肩書は百花繚乱。「財務状況を改善したい」「風土改革をしたい」「人事制度をジョブ型にし、社員の意識改革をしたい」など経営者の悩みや要望を、決して安くはないフィーを支払って、コンサル会社に依頼します。

コンサル会社は、詳細な聞き取りや資料を提出させて、ほぼ非の打ち所の無い素晴らしい提案書に纏めてきます。発注した経営者も満足です。

さあこの通りにやれ、と経営者が鼻息を荒く社員にやらせます。しかし、このやり方で期待通りの成果が出たためしを聞いたことがありません。

コンサル会社やコンサルが悪いわけではありません。注文された通りに最大限のパフォーマンスを出したのだと思います。コンサルの提案を経営者が咀嚼して理解し、管理職を通して社員にやらせるのは、はっきり言ってほとんどができないでしょう。末端に行けば行くほど、あほらしい、とそっぽを向きがちです。

コンサルに何百万も払うんならこっちに回せ、と言いたい気持ちも分かりますが、経営者とて藁をもつかむ思いで依頼したことがこのような結果になっては立つ瀬がありません。

こういう会社はコンサル慣れ、改善慣れ、していない会社に起きがちです。すなわち業務改善の良さを実感できていないから本気で取り組めないのです。

実は中小企業の経営者相手に商売を成り立たせているコンサルは、特に資格もありません。経営者と少ししゃべって、あとはパソコン、それも難しい操作ではなく、簡単なポチポチとボタンを押す順番を教えていました。あとは、管理職や社員に山づみになった書類の仕分けと廃却の指示とお手伝い。

これが結構喜ばれます。本当に必要なのは、誰でもできそうでめんどくさくてやらない、踏ん切りがつかずにやらないことをそっとお手伝いすること。

セミリタイア後にコンサルをやりたい方には良いヒントになりませんか?

こうして改善癖をつけていけば大きなコンサルに繋がるかもしれません。


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2020年3月に52歳で30年勤めた会社を早期退職。 資金も目標に達したので日々呑気暮らしをしています。

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