今週のNHKクローズアップ現代で空き家投資の特集をやっていました。
何だか、うまく儲けている方や、行政ともタイアップして住宅困難者を救済する志を持った方が紹介されていましたが、何となく空家投資にプラスの印象を持つ方も多かったのではないでしょうか。
つい先日同番組では、若年者が投資セミナーで騙されて云々と警鐘を鳴らすテーマをやったばかりでしたが、空家投資とは言え投資は投資。それ相応のリスクもあるように思います。こちらのミニセミナーもどきのようなものは、何となくほのぼのとした雰囲気の中、好意的に取材されているように感じました。
空家投資は、言っても不動産投資ですから物件を見る目やDIYの技量や面倒な手続きをこなすマメさなど必要な素養があるような気がします。
番組を見ていても人生に前向きな人が多く、コミュニケーションも苦にならないような方々ばかりで、万人向け、という訳ではなさそうです。
確かに空家問題は大きな社会問題であり、貧困などの事情で住むところが無いという問題もあることを考えると結果的に大きな意義があることは間違いなさそうです。しかし、社会的意義がある投資と社会的意義が無い投資なんて、そんなに簡単に色分けできません。
株で大儲けをしても、野鳥の保護活動に寄附したり、子ども食堂に自ら食材を買ってボランティアに出向く人も知っております。
もう少し負の面も取り上げないと、表面上の利回りの良さや、社会的な意義に目がくらんで十分な資金や知識が無いまま突撃してしまう人が出ないことを祈ります。