最終出勤日は3月の末日でしたが、他にも退職する人も多く、また翌日4月1日での人事異動も多くありますから、何となくバタバタした雰囲気の中、必要最低限の方々に挨拶をして、どさくさに紛れるような形で帰路につきました。
しかしながら、こんな私にも惜別の言葉を贈ってくれる人も多数ありましたし、花束や記念品なども頂戴しました。
退職したこと自体を後悔することは全くありませんが、お別れした皆さんには何とか良い会社人生が続くよう本心から願っておりましたし、それは今も変わりません。
とそんな昨夜、退職して2年半経つにも関わらず、退職日の夢を見てしまいました。
実際の私の退職シーンとは全く異なって、何か学校の理科室みたいなところで上司が挨拶に来るのをひたすら待っている夢でした。そして待っている間中、窓を見ながら「今のうちに抜け出して、できるだけ上司と顔を合わしたくないな」と逃げ出せる隙間を必死に探す、という何とも切ないものでした。
ああ、あの頃は鳥かごの中から外に出たい気持ちでいっぱいだったな。と思いだし、胸の中に少し酸っぱいものがこみ上げてきました。
それにしても未だに心の奥底に留まり続けるとは、30年の会社生活の垢、恐るべしであります。