これから退職を考えている主に中高年の方に私の失敗談をご参考に今日からいくつか紹介します。
うっかり取引先にフライングでしゃべってしまった
退職が決まると、いわゆる社内や職場でのオープン日が決まります。
その日が来るまで情報統制がなされます。後任だとかなんだとか人事も絡んできますからね。私も当然そこは心していました。いや心していたつもりでした。
公表を2日後に控えていたその日、普段通り何食わぬ顔で、でも実際は引継ぎの資料をいそいそと作成しておりました。
そこへ取引先の担当者がちょうど訪ねてきました。取引先とは良い関係を築いており、担当者も良く気が利いて、いつも仕事以外のことも楽しく談笑できる相手でした。
それがいけなかったのかもしれません。
取引先の担当者は、翌月の定期会議の予定を早めたいと言ってきました。2020年3月といえばコロナの蔓延が始まっており、新年度がどうなるか見通しが難しい時期でした。いや、皆さん、未曽有の状況になって予定などどうなるか分からない予感でいっぱいだったのではないでしょうか。
担当者は、できれば4月の一週目にやってしまいたいと言いました。
相手が良い奴であったがゆえに、私はついつぶやくように言ってしまいました。
「来月にはいないので、ちょっと即答できないなあ」
担当者の目が丸くなった瞬間、”しまった”と思いましたが、覆水盆に返らずです。