私の地方にある実家は、老母と独身の妹が住んでいます。母は幸いにして大きな病気はしていないのですが、齢80代半ばを迎え、介護が必要なほどではありませんが、いろいろと運動機能も低下しているようです。
地方では日常生活で自家用車運転が必須なのですが、数年前に運転免許証は返上し、現在はバスなどを利用しつつ妹が車を出したりしています。妹も仕事があるのですが、できる範囲で手伝ってくれているようで、また何より同居してくれているので安心な面があります。
昔からあまり妹とは連絡を取り合ったりしないので、深く話したりしていません。長男である私が、さっさと田舎を出てしまい、妹も実家を出てやりたいこともあったようですが、実家に留まることになりました。
そんないきさつも有り、妹に対しては引け目を感じている部分があります。
しかしそろそろ、いろいろなことを話し合わなくてはならないな、と感じています。母が死亡した後について実家をどうするのか、少しばかりの金融資産をどうするか、お墓をどうするかといった諸問題です。
私の個人的な思いでは、前述のような経緯があり、現在も母の力になっていることもあり、家も金融資産も全て妹が相続すればいいと思っています。借金は無いはずです。
しかしこれは私の一方的な思いであり、妹にとってはありがた迷惑かもしれません。それより何よりわずかばかりの遺産を渡す事で、面倒ごとを一気に押し付けようとしているのでは、と疑念を抱かせるかもしれません。
昔から私と母親はうまくコミュニケーションが取れないのでここも不安があります。なるべく早い時期に話し合いをしておいた方が良いだろうとは思っているのですが、顔を合わせるのが憂鬱でいつも後回しにしてしまいます。
まだ先の事だと思っていましたが、こういったことは後になればなるほど話合いづらくなることを骨身に染みて感じています。