東京は狭いようで本当にたくさんの街が密集しており、自分が住んでいたり、勤務先だったりした場所はともかく、しばらく行かないだけで街の変貌に驚くことが良くあります。
近年は再開発もあちこちでありますし、渋谷や新宿などは、何度行くにもかかわらずどっちに何があるかよくわかりません。前回来た時よりも新しい通路ができていたりすると軽いパニックになってしまいます。
多くの人が向かう方向に流されて歩いて行っても、いつの間にか元居たところに戻っているという漫画みたいなことを、実際何回か体験しました。まあ、方向音痴なので特に道に迷う傾向が顕著なのかもしれません。
さて先日、久しぶりに下北沢を訪ねました。10年以上前ぶりです。小田急線が地下化したことは知っていましたが、街の構図自体はそんなに変わっていないとのことで自信を持っていましたが、やはりというか、迷子になってしまいました。新宿・渋谷のような大ターミナル駅ではないのに、人が多く、見慣れない店が増えており、それだけで方向感覚がマヒしてしまう体たらくでした。
もはや街の規模の大小だけではなく、人ごみに入るだけで思考力や直観力が著しく低下してしまうことで間違いないようです。昔は分からないなりに案内を見て瞬時に判断できたり、直感で選んだ道が正しかったり、といったことが多かったように思います。
加齢の影響もあるでしょうが、やはりコロナ禍で長らく外出を控えていた影響が大きいのではないかと推察しています。
人ごみに慣れようとするのではなく、自分にとって快適な街を中心に活動範囲を選択する努力も必要かなと考える次第です。