以前、「投資で儲けるためにFPや簿記などの資格を取る勉強をしている」という方とお話しすることがありました。
むむむ、それはちょっと違うんじゃないの!?と思いました。
資格の勉強自体は、何の資格にしろ私はお勧めします。人生の選択肢を増やしてくれますし、自分への自信となります。
ところが、「投資で儲けるため」にFPや簿記が直接役立つとはとても思えません。もしそうなら、世の中にごまんといるFPや簿記の有資格者はみんな大金持ちになっているでしょう。
もちろん、FPも簿記もお金に関するメジャー資格です。特にFP3級や簿記3級は生きていくうえであらゆる人が取るべきベーシックな資格であるとさえ思っています。
簿記で財務諸表の見方やお金の流れを学び、FPで不動産や税金、金融保険など幅広く学びますので、投資をする上で全く無益とは言いません。あてずっぽうで銘柄を買う人よりは、対象銘柄を研究したり、多少は蘊蓄もできるでしょう。
しかし、現実にはあてずっぽうで勝った人が大きく利益を上げ、一方で慎重に売買対象を研究した人が大損をしてしまう、などというのはありふれた話であります。
私個人の考えですが、投資はなるべく若い頃から少額で勝った負けたを繰り返して自分のスタイルを模索していくしかないと思っています。誰にでも通用する方法というのは、なかなかないのではないかと思っています。インデックス投資にしても確かにリスクは少ないかもしれませんが、指数を大きく上回る利益取りの機会を逃していると考えることもできます。投資はそれほどまで難しく奥が深いです。
ここでは、資格は全く関係ないですね。