NHKの朝の連ドラ「舞いあがれ」。
前作の「ちむどんどん」について以前に酷評しましたが、やはりというか概ね世論もそんな感じだったようです。
期待と不安で観始めた「舞いあがれ」ですが、ここまでとても楽しく毎朝視聴しております。
最初は、「あの”まいんちゃん”が主役!?」と思って心配でしたが、しっかりとした脇役陣と噛み合ってとても良い感じです。
五島編がまたとても良かったので、大阪の大学生編がどうなるか、と思っていましたが、こちらもちゃんとおばあちゃんと繋がっており話の流れ的に違和感ありません。
まあ、NHKの連続ドラマですから予定調和は仕方ありません。「実際はそうはいかないだろう」という突っ込みもありますが、それが分かっていてもつい涙しております。何となく「下町ロケット」臭もしますが、これも分かった上で制作しているような感じで今後の展開が楽しみですらあります。(今後、航空学校の教官役で吉川晃司さんが出るようですが、”財前部長”にしか見えそうにありません)
何が前作とこうも違うのか。
今作は制作陣が良く飛行機のことを勉強しているな、と感じさせます。航空工学などは私も全くの素人なのですが、それでも良く勉強した上で作品がつくられていることが分かります。他にもディティールの部分に良く調べているなあ、と感じさせられることがあり、番組の世界観に安心して没入できます。
ちむどんどんは、残念ながら料理への愛情も沖縄の文化歴史への洞察も全く感じられませんでした。描いてはいましたけど薄っぺらすぎて鼻白んでしまうのです。
なんたって、脚本家やプロデューサーが「自分たちは料理に全く興味が無い」と座談会か何かで笑いながら語っていたようで、なんだかすごく残念な感じがしましたね。
と私個人の感想であります。