営業職が嫌だという相談

2022年11月18日金曜日

労働

t f B! P L

営業という職種は、一般的に体育会的で根性と体力が必須だと思っていないでしょうか。

実際に営業を経験された方ならお判りでしょうが、営業職と言っても業界や会社、はたまた扱う商品やサービスによって千差万別であります。しかし、大きく売り上げを伸ばすには優秀な営業パーソンが欠かせず、優秀な営業パーソンほど経営センスがあり、独立して起業し成功する確率も大きくなります。

かつて営業といえば、声が大きくエネルギッシュな人が多かった印象もあります。が、得てしてそういう人は目立っていただけで、色白のひょろひょろした少し無口の人が大きく数字を伸ばすのを見聞きしたことが何度もあります。

まあ、いろいろと奥深く上手くいけばやりがいのある職種だと思います。

かつて私が会社で総務人事をしていた頃、ある営業部門の30歳くらいの方が「営業を辞めて総務か経理に異動できませんか」と相談に来たことがあります。正直この手の相談はよくあるのですが、私が驚いたのはいわば営業部門でもかなりの上位に評価される人物だったのです。

中肉中背で話し方はソフトですが、誠意がこもっており、お客さんからもかなり気に入られていると聞いていました。しかし、話を聞くと、だいぶ本来の自分とは違う面を演じ続けていたとのことでかなり表情が疲れていました。総務や経理に行けば、書面や数字を相手にして気持ちが楽になると考えたようです。

総務や経理も対人ストレスはあります。役所や銀行、システム会社とストレスフルなやり取りがあります。失敗したら会社に損害を与えることもあるのでプレッシャーも常にあります。そのことをお話しして、営業の部長さんを交え最善策を話し合いました。

結果、彼は顧客の前線には立たず営業部門のバックオフィスを取りまとめ、各営業部員が働きやすくすることに注力することになりました。結果は上々で、本人も元気になり営業部門全体の数字も上向きました。

営業といってもいろいろな人の活かし方がありますね。昭和世代の親からすると、自分の子供には営業をさせたくない、という声を聴くこともありますが、それは大きな可能性を摘んでしまうことになりかねないと思いますよ。

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2020年3月に52歳で30年勤めた会社を早期退職。 資金も目標に達したので日々呑気暮らしをしています。

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