リモートワークはやはり日本の企業文化には根付かなかったのか

2022年11月24日木曜日

経営 労働

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先日、久しぶりに朝8時台の山手線に乗りましたが、コロナ前に働いていた時のような混雑レベルに戻りつつあるような印象を受けました。

初めての緊急事態宣言発令後の2年ほど前の同じ時間の電車はガラガラで余裕をもって座ることすらできていました。

得体の知れないウィルスにより通勤、通学を含めて厳格な外出制限がかけられていた当時に比べ、現在の状況は第8波が始まっているとはいえ、日常が戻ってきているということでしょうか。

一方で、多くの会社が好むと好まざるとにかかわらず、出勤制限をしましたので主に自宅でのリモートワークを社員にさせることになりました。

これで無駄な出張や通勤時間が削減され、「働き方改革」が推進される、日本も変わる、と賛辞に溢れていたような気がします。

しかしながら、今後もリモートワークを続ける、と宣言する企業よりも、原則出社を命じる、あるいは週の半分以上は出社、などという会社の方がはるかに多くなっているような気がします。それは朝の出勤の風景が物語っています。

リモートワークはやはり日本の企業文化とは合わなかったのでしょうか。

リモートワークが合わないというより、仕事を合理的に進める制度や風土を整理しきる前にリモートワークをせざるを得なくなったことが、失敗の原因と思われます。

労働者それぞれが組織目標に向かって自律して、会社だろうが自宅だろうが場所に関係なく働く。これができていないとそれはリモートなんて、みんなサボるに決まっていますよ。ちょっとくらい手を抜いても誰も見てませんから。それが積み重なったらすごく組織力が落ちてしまった、ということが、出社に舵を切った大きな要因の一つでしょう。

昔から言われているように、無駄な会議や事務作業を無くし切って、個々が心置きなく成果を出す環境にしてその成果をきちんと評価する。こんな仕組みができないとなかなかリモートワークを継続するのは難しいですね。

もちろんこんな仕組みづくりは簡単ではなく、時間がかかると思いますが。

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2020年3月に52歳で30年勤めた会社を早期退職。 資金も目標に達したので日々呑気暮らしをしています。

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