あの退職直後のちょっと戸惑った気持ちと、自由に時間を使える愉快さがごちゃまぜになった何とも言えない、独りでニンマリしてしまう気持ちを時々思い出します。
退職日の翌朝、もう会社の面倒な人間関係とはおさらばだ、という爽快感でいつまでも布団の中でうだうだしていた時は、人生最高の時でした!(スケールが小さいでしょうか・・・)
退職後1年も経つと、仕事をしない生活にもすっかり慣れてしまい、退職直後のような気持ちはキープできません。
ぜいたくな悩みですが、あの、退職直後の爽快感を味わいたくて「またしばらく働こうか」と思ったことは・・・さすがにありません!
が、あの爽快感を求める気持ちは一種の中毒症状ですね。それだけ、会社生活の「毒性」に心身が蝕まれていたのかもしれません。
思えば、自分で望んで入った会社なのに、こんなに辞めて嬉しくなるとは!不思議なものであります。
私の勤め先は、いわゆるブラック企業ではなかったと思いますが、常に先例を重んじる「超コンサバティブ」企業でした。
新しいアイディアや世間で流行ろうとしていることをやってみようとすると、上司の承認がまずおりません。明確に反対もされません。要するに責任を取りたくないのでしょう。一番困ります。何よりこちらの意欲が削がれます。一事が万事こうです。
何も決めないコンニャク経営者や上位役職者に見切りをつける若い人の流出が深刻な規模で起きました。
事、ここに至っても「何とかしろ」と中間管理職に丸投げ。メンタルに悩む方が続出しました。
私は心の中で会社に別れを告げ、リタイア後の収支プランを立てそれに向かってただ行動しました。早期退職で退職金の割り増しが発表になり、一気に目標額を超える資産ができました。
忘れがたい、爽快感でした。