私は、労働ということに対して記事を書くことが多いですが、これは単に自分の職歴から多少の業務経験を得ているためです。
自分には労働耐性があまりないことに若い時から気づいていましたが、せっかく入った会社を辞めることに抵抗がありました。ですから忍耐を旨として「昭和世代の頑張り」で低成長の平成時代を生きてきました。
代替として降りかかる理不尽や溜まっていく過剰なストレスに健康が蝕まれることも何回かありました。
後悔することもありましたが、50歳を少し超えたところでリタイアする資金を得ることができましたので、結果オーライとしています。というか、「もう少し早く辞めればよかった」と過去を悔いても、もう戻ってきません。
ですから、労働する人たちの立場や気持ちはある程度分かっているつもりです。私は、労働すること、働くことについては否定しませんし、むしろ敬意を持っています。そもそもみんな働かなくなったら、社会が崩壊してしまいます。
労働に関する記事を書くのは、私のつたない経験から、多少なりとも働く方々の職場改善が実現したらなあ、という甘い気持ちがあります。働く以上は少しでも良い環境で働いてもらいたいからです。
あと、それでもやはり早めに退職したい、という方がいれば私の実践経験や知識が少しでも助けになれば、ということもあります。
私は全ての人にリタイアは勧めません。リタイアするには個人差は有れ、それ相当の覚悟と計画が要ります。準備期間も必要です。投資や節約の知識もある程度得なくてはいけません。
今の仕事がつらい方は、職場環境を改善する、転職する、初期投資をなるべくかけず起業する、といったことを総合的に考えて、それからでもリタイアを考えるのは遅くないと思います。