「FIRE卒業」のニュースに留飲を下げる人々

2022年12月2日金曜日

リタイア生活実践

t f B! P L

昨今、いわゆる「FIRE卒業」に関するニュースが喧しいですね。

雑誌やテレビ、ネットニュースで紹介されていますので、大体の方が目に入れているのではないでしょうか。

そもそも現役を卒業するからFIREするのに、「FIREを卒業」とはこれはいかに?

たんなる、「就業」「再就職」でいいんじゃないでしょうかね。

わざわざ「FIRE卒業」と書くというのは、「FIRE」生活に耐えきれなくなって、這う這うの体で仕事に飛びついていく、という「FIRE悪者論」を布教したい勢力がいるのでしょう。

そもそもこのようなニュースを配信する人たちがこれを生業としているわけですから、「みんな働いているのに悠々とリタイアするなどけしからん!」という気質に満ちているのでしょうね。まあ、仕方の無いことです。

それにしても、メディアで紹介されているFIRE卒業者なる方々は、どれもこれも迫力不足ですね。そもそもFXやYouTubeでの収入を当て込んでいる時点で「おいおい、それでFIREなんかしないでくれよ。。。」という感じです。

確かに直近の物価高や株安などは、リタイア生活者にとって望ましくはありませんが、これって大抵の人がさんざんシミュレーションしてきていますよね。その上でリタイアしているわけです。ふつうはビクともしませんよね。多少節約傾向は強めますが。

第一次世界大戦後のドイツのようにパン一切れが一夜にしてトランクいっぱいのマルク札を出さないと買えなくなるレベルのインフレになったら、それは私でも働かざるを得ないかもしれません。

ちょっとFIREに臨む心構えがハナから甘すぎたんじゃないでしょうかね。「卒業」者は。

いわゆるFIRE本を執筆される皆さんは、こういった連中をしっかり啓蒙していただきたいものです。そうしないとFIREはすっかり「うさんくさい」ものとして世間の白い目にさらされることになりますよ。

ネットの書き込みを見ても、「だからFIREなんか無理なんだ」「人間働いて承認欲求を満足させなきゃ」みたいな、「現役で働く俺たち最高!」コメントが横溢しております。

いや、いいんですけど。というか、それでいいんでニュースにしないでほしい、静かにリタイア生活を過ごしたい、というのが私の切なる願いでございます。

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2020年3月に52歳で30年勤めた会社を早期退職。 資金も目標に達したので日々呑気暮らしをしています。

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