ここ数年、会社の経理や総務の事務仕事を効率化・TECH化をモチーフにしたサービスが多様化しており、テレビCMでもよく見かけます。
決して安くないテレビコマーシャルを繰り返し流すということは、ニーズにマッチしており業績も良いのでしょうね。
気になるものとしては、とんねるずの木梨さんと伊藤淳史さんのコンビ(かつての仮面ノリダーとチビノリダー)で総務人事の上司と部下を演じている(株)SmartHRのCMですかね。年末調整の事務は本当に膨大な書類との格闘でした。しかも社員の多くが締め切りを守らない。フォローしても「忙しい」と邪険に扱われたり。
そんな総務人事の悩みに寄り添ってくれる内容です。面倒な書類をスマホでワンタッチ送信!いやあ夢のようです。営業の出先から書類の提出期限を気にして雨の中電話してくる松本穂香さんに「大丈夫だから。暖かいもんでも食って帰りな。」という優しい言葉をかける木梨部長(課長?)。私も言ってみたかったなあ。
あと(株)ラクスの「楽楽精算」のCM。経理を舞台に滝藤賢一さんと横澤夏子さんがいい味出してます。実際、横澤さんみたいなピリピリした人、いましたもんねえ。楽々精算を導入してすっかり温和になった横澤さん。めでたしめでたし。
いや、めでたいとばかり言ってられません。実は。
これだけ優良な使い勝手の良いシステムが出回れば、総務や経理の事務員はどんどん不要になります。現に昭和の頃はすべて手作業で事務員もたくさんいました。今は数人でしょう。その数人も最後は1人とか2人、ひょっとしたら0人になるのではないでしょうか。
木梨さんや遠藤さんは管理職なので逃げ切っていますが、伊藤さんや横澤さんは単に作業のTECH化を喜んでいる場合ではありません。今の職種で活躍したいなら、難しい資格に挑戦する、あるいは思い切って新しいスキルを身につける、自ら職場に必要とされる人、にならなければその内、自分の席は無くなっているでしょうね。
いやはや。便利ですけど、勤め人には大変な時代です。