早期退職を考えていらっしゃる中高年の皆さんは、退職に向けて着々と情報収集を行い、来るべきXデーに向けて準備を行っていることと思います。
いわゆる”配偶者ブロック”を突破し家族の理解を得、いよいよ上司に退職を申し出る。セミリタイアブロガーさんの記事にもよく自らの体験談が載っていますが、こちらも一緒にドキドキしてしまいます。
上司からの若干の引き留めに遭いながらも退職願が受理されたことで、最大の関門をクリアです。おめでとうございます。
労働者側からの退職の通告は法的には2週間前で良いのですが、そこはそれ、立つ鳥跡を濁さず。後任者への引継ぎ期間も考えて、1か月以上前に退職を申し出る方も多いのではないでしょうか。
さて、退職願が受理されたからといって、ここで気を緩めてはいけません。
確かに粛々と総務人事によって事務手続きが進むでしょう。総務人事は退職の説明や事務手続きは慣れています。おそらくほとんどトラブルにはならないでしょう。最終日には花束が用意されていたり、退職スピーチで涙ぐむ人がいたりするかもしれません。
あなたは思うはずです。「ああ、会社人生も悪くなかった」と。
しかしそれって、やっぱり辞めなきゃよかった!ってなりませんかね。なんか未練たらたらでリタイア生活を楽しめるのでしょうか。
私はあえて、会社とさっぱりと手を切り、かといって会社と敵対するわけでもない、フィフティフィフティの関係とすべく、会社に借りを作らない方法をお勧めします。
会社の丁寧な退職手続きに感傷的にならず、「いろいろとありがとうございます。私からの餞別です。」と言って、退職に際して思うこと、普段から会社のやり方に異があることを書き連ね、できれば改善案を添えて総務や人事に手渡すのです。
相当な悪口でもいいです。何せ、このあと会社の上下関係から離れますから。
意外かもしれませんが、こういうものを受け取ると総務人事は喜ぶことが多いです。特に大会社になると社員の本音がなかなか見えません。抽象的に不満はあるだろうと思っても、本音のところはどうなのか具体的に知りたいのです。
何故なら、総務人事は決まったルーチンだけやっていても経営者は喜びません。常に改善、変革を求められます。勤務の長い、ベテラン社員の苦言が改革案とともに届けられるのは会社としてもありがたいことです。
これで退職に際し「会社からいろいろしてもらった」ことだけでなく「会社にお返しした」と対等の感情になるのではないかと思う訳です。
私は、、、もちろんやりました! お世辞抜きで喜んでもらえたようでしたよ。多分。