資格を目指して勉強している人や、資格を取った人を貶す人がいます。
曰く、「資格は取っても食えない”足の裏に付いた飯粒だ”」「資格を取っても実務経験の方が優先されるから無駄」などと。
まあ、その資格を持っている人が言えば説得力があります。大抵は、その資格に合格できないような人が、そういった発言をするケースが多いように思います。
しかし、言っていることにも一理あります。自分のそれまでの経験とは畑違いの資格を取って意気揚々と転職活動をしても、上手くいくことはそうそう無いでしょう。特に中高年が転職しようと求人票を見ても、保有資格は「あると望ましい」と書いてある一方で、「実務経験〇年以上」は必須条件としてはっきり書いてあるケースが多いです。
中高年が転職や再就職を目指して資格取得をする場合は、それまでの自分のキャリアをしっかり棚卸して一貫性を持った戦略を立てないと、よほど強力な難関資格でない限り上手くいかないと思われます。
だからと言って、資格試験の合格を目指して学習すること、そして合格すること、これは就職や開業に繋がらないからと言って無駄になるのでしょうか。
もちろん勉強したから必ず合格するものではありません。合格すればラッキーぐらいに気軽に考えて、それまでの自分の得意分野以外を学ぶことは純粋に楽しいと思いますし、心にもゆとりが生まれます。資格とは相性もあるとは思いますが、挑戦して学んでみる、その心意気は人生に彩を与えるものと思います。