英語に続く第二外国語を学びたい人もいるかと思います。
大学に入ると、少なくとも第二外国語を初歩的な部分ですが学ぶことになります。この第二外国語の選択が、うまくその時々の世界情勢を反映するようです。
私が大学に入った30数年前は、東西冷戦が終結しつつあり、当時のソ連のゴルバチョフ書記長(後の初代大統領)がペレストロイカで新しい風を吹かせておりました。
東西の交流が盛んになり、ひょっとしたら北方領土も返還されたりするかも、という期待が大きくなったのを覚えております。
そこで人気になったのがロシア語でした。結構周りでロシア語を第二外国語として選択したり、勉強を始めたりした人も多かったですね。
確かに当時は、新日本プロレスにソ連軍団が来襲したり、ちょっと後ですがリングスの前田日明が強豪を連れてきたりしました。格闘技の世界も「未知の国、ソ連」に対する恐怖心と好奇心でドキドキしたものです。
それくらい、冷戦時のソ連をはじめとした東側諸国は謎に満ちていました。ほとんど情報が無かったですからね。
さてロシア語ですが、仮に日ロ関係が急進展した場合、ロシア語が話せる人やロシア側と人脈がある人は重宝されるでしょう。
元外交官の佐藤優さんなども一世を風靡しましたね。
実際はロシア語は日本人にはかなり難しく、ほとんどの人は続かなかったようです。
ちなみに私自身は漢字が多いからという情けない理由で中国語を選択しましたが、その後、使うことは全くありませんでした。
語学の学習が苦にならない方は、数年後を見越して少しマニアックな語学を身につけておけば、「逆張り」として日の目を見るかも。保証はしませんが。
現に昨今の大学生も、敢えて第二外国語として人気のフランス語や中国語を外す人も多いと聞きました。
意外に第二外国語は逆張りの世界となっているのかも、と想像してしまいました。