最近は、繊細さんなどと言われますが、メンタルがデリケートな方は以前から一定いらっしゃいます。
私もかつて、配属された方がいわゆる繊細さんで、あまり周囲に同じ経験をされた同僚が少なかったことから、当初は扱いに苦慮したことがありました。
頭は良い人でしたから、そんなに注意することはありませんでしたが、それでも周囲との事前調整が苦手なことから、ちょっとしたトラブルに発展することもありました。
こういう時に「こういう風にするんだよ」と教えても、すごく自分を責められたと受け取るらしく、そのあとしばらく休むこともありました。
やはりというか、段々と周囲からは腫れ物に触るような扱いになっていきます。そうすると本人もますます居づらさを感じて休む、というまさに「負のスパイラル」となりました。
私もすっかり参ってしまいました。会社の産業医や保健師に相談しましたが、「良く配慮してあげて」という何とも抽象的なアドバイス。
しかしある日、気が付きました。誰かが以前にやったことをやる時にはすごく早いスピードで正確にできることに。後で聞くと、初めてやることは責任を強く感じてしまい軽いパニックになるようでした。
そこでグループ内で共有して、その人の特性を皆でうまく利用することにしました。その人に初めてのことは振らないかわりに既存の業務を倍くらいのスピードでやってもらう。まあ、倍というのはイメージですけど。
そういうことを繰り返すうちに、仕事ぶりにも自信が見えて、少しですが初見の仕事もできるようになりました。
繊細さんにもいろんなタイプがあると思いますので、必ずしもすべてのケースに合致できないと思います。また、周囲の仕事環境もたまたま良かったのかもしれません。
このような一例があるよ、ということでご参考になれば幸いです。