仕事ができる(た)老人ほどITリテラシーを高めるべき

2022年12月18日日曜日

リタイア生活実践

t f B! P L

私の知り合いが加入している社会貢献の団体があります。ここは、NPOだか社団だか、詳しくは知りませんが、きちんとした団体の成りをしており、ある社会的な課題について取り組んでおり、怪しげなところではありません。

聞くと、もともと上場企業の役員をやっていたり、国や地方の幹部職員だったり、大学の教員だったりでいわゆる元エリートの方々が、ほぼほぼ手弁当で集まってやっている団体だそうです。

皆さん、平均年齢が70代中盤くらいで目的がお金ではなく(まあ年金はたっぷりなのでしょうが)、社会貢献ということですが、仕事は決して手を抜くことも無く細々した事務作業なども嫌な顔をせず熱心にやられているとのことでした。まったく頭が下がりますね。

私の知人は50代で非常勤での参加なのですが、まあ、この中では若手扱いになってしまうのも無理からぬことなのかもしれません。

そんな知人は、当然事務作業はパソコンで行います。WindowsのOfficeが入っているようなので、まあ、WordやExcel、PPTを駆使して短時間で資料を作ります。分からないことは、スマホなどでクロームやMSエッジを使って調べます。

するとその時に気づくのだそうです。周囲の視線を。

周囲の元エリートたちは、決して嫌味でなく、「いやあ、すごいね。パソコンを使いこなしているね。」と褒めそやすそうです。

「いえいえ、大したことではありませんよ。お教えしますからやってみませんか?」と知人はこれもまた気軽に提案するのですが、「いやいや、私は歳だから」と自席で30cm物差しにボールペンを当てて表やグラフを手書きしているそうです。

元エリートの彼ら彼女らは、話題も豊富で近時の出来事や流行ごとも抑えており、身なりも若々しく決して「年老いた」イメージは無いそうです。しかしなぜか、パソコンだけは頑なに学ぼうとしないそうです。

いわゆる年齢的には老境に入ったと思われますが、仕事は大変できる人たち。パソコンを少し使えれば、効率よく更に仕事もはかどるでしょうし、インターネットを使って自分の好奇心を更に広げていくチャンスもあるでしょう。もったいない。

こういう人たちこそ、ITリテラシーを高めるべきです。

しかし、なぜやろうとしないのか。知人の分析では、こういう人たちはどこかで「パソコンをやるとボケるのではないか」と真剣に思っているフシがあるようです。真偽不明ですが、私が子供の頃、テレビを見ると馬鹿になる、ラジオを聞け。漫画を読むと馬鹿になる、小説を読めと大人に言われていました。しかし、実際にテレビや漫画で馬鹿になった人に会ったことがありません。

世の中が進む時には、案外こんな抵抗を持つ方々も多いのかもしれません。

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2020年3月に52歳で30年勤めた会社を早期退職。 資金も目標に達したので日々呑気暮らしをしています。

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